2007年、全く元気がなかったオフロードバイクの中で、センセーショナルなデビューをした「WR250R」
これまで、DT125、DT200R、XR250Rを乗り継いできたオフ好きの私にとっては、ちょっと気になる存在。近くに試乗車があるのを知り、同じくDT125、DT200R、TT250を乗り継いだマサを誘って試乗してきました。
1988年当時のマサと私。写真左からヤマハTT250、ホンダXR250R、ヤマハDT200R、ホンダMTX200RII
初めて実車を見た印象は、「スリムで腰高でカッコイイ!」
これまでの市販トレール車のような胴長・短足ではありません(ハイシートにしてシートのV形状をなだらかにすれば、実用性は別として更に格好良くなると思います)。
試乗車は、フロントフォークの突き出しを15mm程にして車高を落としていましたが、それでも私が跨がった状態で、つま先はツンツン状態。体重に合わせてサグの調整をしないと、足付き性がどうかの最終的な判断はできませんが、この状態でも自分的には全く気になりません。
このマシンであれば、本来ダートでの試乗といきたいところです。しかし、ここは街中のため、残念ながらアスファルト上での試乗となりました。
サスペンションは、公道を走る市販車と言う事で固めを予想していましたが、意外とソフトで初期の動き始めがスムースです。公道ではジャンプを試せないので、ボトム付近のコシの強さは判断できませんが、プロライダーのインプレションムービーを見る限りかなり期待できそうです。
クラッチは、ぐにゃぐにゃしておらず軽くて節度があり、シフトタッチも良好。ニュートラルも簡単に入ります。またハンドリングは、変な癖もなく軽快なフィーリング。このあたりの操作性は、昔のヤマハのオフ車と違ってかなり洗練されているようです。
ブレーキは初期から食いつきが良く、車体の軽さもあって効きに不足はありません。但し、エンブレは少し弱めの様な気がします。
さて気になるエンジンですが、中速から高速にかけては、市販の4st250cc単気筒とは思えない程パワフル。ローが比較的ハイギヤードでセカンドギヤとのつながりが良く、あっという間に制限速度オーバ−まで加速します。反面、極低回転域でのトルクとコントロール性は、私が以前に乗っていた'88XR250Rの方が一枚も二枚も上手に感じます。
排気音は、騒音規制に対応している割には意外と迫力があります。そしてギヤリングは全体的にハイギヤードで、6速での走行はエンジン回転数が低く(実際いくら回っているのかは判りませんが)クルージングは予想以上に快適です。
尚、林道主体であれば、低回転域のトルク感を補うため少しローギヤードにした方が楽しめると思います。
私が愛車DT125でオフを楽しんでいた1984年。
それまでのトレールの概念を塗り替えた「DT200R」がデビューしました。キャッチコピーは、「ウィークエンド・モトクロッサー SUPER TRAIL DT200R」
それから23年後、再びトレールの概念を塗り替えた「The Premium Off-road Sport WR250R」がデビューしました。
またひとつ楽しみが増えました。